レッスンの時に飼い主さんにこんなふうに尋ねてみました。
「愛犬と、これからどんなことをしたいですか?」
少し考えたあと、返ってきた言葉は、
「うちの子の世界を広げてあげたいんです」
「いろんな世界を、この子に見せてあげたい」
というものでした。
その子は少し怖がりで、初めての人や環境には慎重になるタイプ。
だから私は、咄嗟に心の中で、
「え、怖がりなのに?」と思ってしまいました。
もしかして私は、“無理をさせないこと”が最優先になっていて、
その子の「可能性」よりも「慎重さ」に目を向けていたのかもしれない。
でも、飼い主さんの言葉は、
その子の可能性を決めつけなかったのです。
毎日そばにいて、
愛犬のことを何よりも理解されているご家族だからこそ、
出てきた言葉なんだと思います。