『うちの子、これでいいんだ』と思えるように。🌿トレーナーのつぶやき🌿

最近、ご相談に来られるご家族のお話を聞いていると、
「あぁ、この方は、毎日この子のことを本当に愛おしく思ってるんだなぁ」
と、じんわり感じることが多くて。

日々の暮らしの中で、愛犬と折り合いをつけながら、
かわいくて、愛おしくて、でもちょっぴり困ったり、迷ったりしながら暮らしている。

そんなご家族の姿を見ていると、
私はただ「大丈夫ですよ」って、そっと伝えたくなります。

でも、ある時ふと、こう思う瞬間があるそうです。

「うちの子、これでいいのかな?」
「SNSでは“吠えるのはダメ”って言われてる…」
「ちゃんとしたしつけ、できてないのかも…?」

最初は気になっていなかった“吠え”や“その子らしさ”が、
誰かの言葉やネットの情報で、
だんだんネガティブなものに見えてきてしまう。

私は、トレーナーという立場で
たった1時間という限られた時間しか関われないけれど、
その時間の外側には、ずっとずっと長くて深い、
「その子とご家族の毎日」がある。

だからこそ、いつも思うのです。

本当にその子に寄り添っているのは、私じゃなくてご家族。

トレーナーである私たちは、どれだけ知識や経験があっても、
世界にひとつしかない関係の中での“正解”やアドバイスは、
一組一組違います。

私は、トレーナーとして何かを「正す」ためじゃなく、

「これでよかったんだ」って、ご家族がそう思えるような後押しをしたい。

迷いながらも、愛おしさを忘れずに暮らしているペアのそばに、

そっと寄り添える存在でありたいと、いつも思っています。